【C】 旗本・御家人のなかには、文化面で名を残した人物もいる。例えば(g)大田南畝は勘定所の役人として勤務する一方、文学活動においても功績をあげた。また天保の飢饉に苦しむ貧民を救済するため、大坂で武装蜂起した( イ )は、陽明学者としても知られていた。しかし長期の平和により、旗本・御家人の本来の役割である軍役提供者としての性質は失われていった。1862年に薩摩藩の意向をうけておこなわれた( ウ )の改革では、もはや戦力として期待できない旗本に対し、人員と金銭の供出を定める法令が発布された。この時に編成された西洋式軍隊が幕府歩兵隊だが、その奮戦とは対照的に、旗本・御家人の多くは幕府の滅亡を比較的静かに受容していった。
問8 下線部(g)に関連して、大田南畝を代表的作者とする、五・七・五・七・七の音で構成された文学ジャンルとして正しいものを、次の1~4のうちから一つ選べ。