怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと、彼と親しい作家たちの間で形成された架空の神話体系『クトゥルフ神話』。人間の情念のおよばない、より原初的な恐怖(宇宙的恐怖)を描くラヴクラフトの小説を起点とする その世界観は、現代においては小説にとどまらず、音楽・映画・ゲーム・コミック等、様々な媒体に共有され、「クトゥルフ神話」を知らずともその末端にも触れたことがないという人はいないのではないかという程に拡大している。クトゥルフ神話の特徴のひとつとして、数多くの作家が好き勝手に設定を作ったり無視したりして作られていることが挙げられる。本検定はその混沌とした世界観はそのままに、「お約束」となっているような設定や、個々の作品の内容、またラヴクラフトとその周囲を中心とするクトゥルフ神話作家たちのエピソード等を問う。この検定を通し、クトゥルフ神話の世界の奥深さや広がり、そして意外なところへの影響を感じていただけるだろう。